11月の私の勉強会「陽だまり会」において私の「子ども食堂」に対する考え方、取組みたい旨を述べさせていただきました。その後昨年末、目黒自民党の女性議員の政策作成の際に、「子ども食堂」に取組むべきと提案させていただきましたが残念なことに却下されてしまい、その後は一政治家としてその実現を模索をしておりました。
既に23区では30以上の「子ども食堂」が運営されています。目黒でも3/17に目黒区初の「子ども食堂」が上目黒住区センターでスタートします。地域の青少年部とのタイアップで会場費の問題を解決した形です。そして私もこの度ご縁あって、拠点としいる目黒本町地区において「子ども食堂」をスタートさせることとなりました!医師が運営するNPOから「子ども食堂」のお手伝いの話を受け、側面からサポートする形で参加いたします!医師が中心ということで、子どもの心身の健康にも対応できると期待しております。

現在 日本における子供の貧困率は16.3%。6人に1人の子供が貧困の状態。特に世帯の1割弱を占めるひとり親(シングルペアレント)の世帯では、約6割の子供が貧困に陥っているそうです。特に母子家庭。働く母親の多くが非正規雇用のため、母子世帯の増加が子供の貧困率を押し上げているとの指摘もあります。貧困は子供の将来の幸せな人生の可能性の幅を狭めることに。貧困による教育格差の解消も重要と指摘されています。
「子ども食堂」が都内で始まった2012年頃は 貧困の子供達そしてその親御さん達をサポートしてくことを目的で設立されたと聞いております。現在はいわゆる「貧困」に対してだけではなく「孤食」に対しての考え方も大きいと考えます。ひとり親家庭で遅くまで働く親を待つ子どもがいつも一人で夕食を食べる。テレビやゲームだけが話相手….「食卓を囲む」という環境は子供の心身の成長にとってどれだけ大切なことか想像しやすいと思います。季節にあった食材や料理を知る「食育」という観点もあります。ひとり親家庭のみならず目黒の中でも共働き世帯が50%を超えた昨今、いわゆる「孤食」の子供たちは確実に増えてきています。日々の食事を誰と、どうやって食べるかということは子供にとって大変重要です。食事の時に「今日あったこと」を子供が話す、それを聞いてもらう、そんなたわいもないことが 子供にとっては大変重要な時間なのです。そんな日常の中から子供は色々な信号を出します。社会の中で夕食を一人で食べている子供達、それはコンビニ弁当かもしれません。そんな環境にいる子供達の「心の貧困」が大変懸念されます。これとは別の視点で、どんな子供にも「居場所」があることは大変重要です。居場所は家庭のみならず。私も3人の子育てを通してその重要性を実感しております。目黒でも子供の「居場所づくり」のために様々な取組がされていますが、自分の信頼できる大人のいる「居場所」ができれば 悩みを受け止めてもらえたり、非行防止、さらにはいじめ、虐待の発見にもつながります。また核家族で、ひとり親で、親子だけで食卓を囲んでいる親御さん達、子育てに悩む親御さん達、都会ならではの悩みを抱えて子育てしている親御さん達の居場所になることも期待できます。今の日本社会において「子ども食堂」は色々な役割を果たすことができます。目黒ならではの「子ども食堂」が区内で展開されていきますように。 #目黒区 #こども食堂